Katana [Bizenkoku-ju-Osafune-Shichiroemon-no-jo Sukesada][N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

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Stock number:KA-020124

Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
Country(Kuni)・Era(Jidai): Bizen (Okayama)・Azuchimomoyama period 1584

Blade length(Cutting edge): 68.8cm
Curve(SORI): 1.5cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.31cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.73cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.60cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
Habaki: One parts, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Unaltered,Kattesagari file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1

Shape(Taihai): Shinogizukuri, Iorimune, Chu-kissaki
Engraving: Bohi on each side
Jigane(Hada): Itame and Mokume
Temper patterns(Hamon): Gunome-choji-midare
Temper patterns in the point(Bohshi): Midarekomi Jizo then komaru round tip
Registration Card: Tokyo

【Additional Information】

室町時代における備前刀は、幕府の対外貿易、戦乱の時代による刀剣需要の増大によって美濃国と並び刀剣の大量生産を行っていた時代でした。これら大量生産品の中には束刀、数打物と呼ばれる粗悪品もありますが、俗名の入った作品などを含む注文打など、優れた刀が現在まで多く残っている時代でもあります。「末備前」とは室町時代後期における備前長船刀工を指します。末備前の作風は多岐にわたり互の目乱刃文、腰の開いた互の目乱れから直刃に至るまで様々であり、稀に皆焼の作も見られます。同時代においては祐定、清光、忠光、勝光、則光、の名をよく聞きます。長船鍛冶の中でも祐定の一派は特に名を高めて、後代まで長きに渡り繁栄しました。祐定を名乗る刀工は数多く、刀工銘鑑に記載のあるものだけで30人以上を数えます。本刀、七郎衛門祐定にあっては、初代、二代と時代が分けられ、初代を天文頃、二代を天正頃と云われています。同工の作品には、末備前の腰開きの互の目乱れと直刃調に足、葉が入った二様の作風があるとされます。
本刀体配は、刃長が二尺二寸七分半。身幅重ね共に確りとし、先反りで、中切っ先が延び心となる健全で鋭い体配の一振です。地鉄はよく鍛えられた板目肌で、処々に杢目を交え、地沸が付き、肌が綺麗に表れます。また濁りのない澄んだ地肌には淡く映りが立ちます。刃文は互の目丁子乱れで、尖り刃、角ばった刃など多様な刃文で構成される華やかな焼刃です。刃中には小足、葉が入り、一部荒い沸が付き、刃縁に砂流しが掛かるなど盛んに働きます。末備前の作風を顕著に表し、力感に富んだ出来栄えです。帽子はそのまま乱れ込み、先地蔵風となって返ります。茎は黒紫色の鋼の手触りが、しっとりとして誠に雰囲気が良く、良質な鋼を用いて鍛錬された事が伺えます。銘は俗名入りの長銘と年紀を切ります。本作極めて貴重な七郎衛門尉祐定の一口で、備前鍛冶の末尾を飾るに恥じない出来口を示した逸品であります。

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