Katana [Hizenkoku-ju Omi-Daijo Fujiwara Tadahiro(O-Wazamono)][N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
¥ 2,600,000
Stock number:KA-091424
Paper(Certificate): [N.B.T.H.K ] Tokubetsu Hozon Token
Country(Kuni)・Era(Jidai): Hizen(Saga)・Early Edo period about 1648~
Blade length(Cutting edge): 70.2cm
Curve(SORI): 1.8cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.25cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.68cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.60cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
Habaki: One part, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago):Unaltered, Kiri file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1
Length of Koshirae : about 101cm
Shape(Taihai): Shinogizukuri, Iorimune, Chu-kissaki
Jigane(Hada): Ko-itame
Temper patterns(Hamon): Suguha
Temper patterns in the point(Bohshi): Sugu then komaru round tip
Registration Card: Osaka
【Additional Information】
近江大掾忠廣は初代肥前國忠吉の子で、幼名は平作郎。彼が十九歳の時、寛永九年八月に父忠吉が六十一歳で没した為、若くして家督を継ぎましたが、既に一流刀工としての技を会得しており、一門を統率して家名を盛り立てたと伝えられています。一人立ちした平作郎は、父と同じく新左衛門と名を改めて、佐賀藩工として鍋島勝茂に仕えました。寛永十八年には近江大掾を受領。近江大掾忠廣は刀剣需要の多い時期に佐賀藩工として門弟を統率しながら数々の優れた作品を残しました。近江大掾忠廣の知名度は高く、大業物に列位するほど切れ味の性能にも優れ、現代に於いても人気刀匠の一人です。貞享三年、嫡子陸奥守忠吉(三代目)の亡き後は孫の近江大掾忠吉(四代目)を指導、元禄六年五月、八十歳の高齢をもって天寿を全うし、作刀期間は六十有余年、肥前刀の名を世に高らしめた稀代の名工です。
本作体配は、刃長が二尺三寸一分強、身幅、重ね共に確りとし、反り適度、中切っ先がやや延びた刀姿の健全な一口です。地鉄は、小板目肌で同工らしい澄んだ精良な鍛肌に地沸が付きます。刃文は小沸出来で、匂口深く、明るく冴えた直刃です。帽子はそのまま直ぐで先小丸へ返ります。拵は黒呂塗で、赤銅金具を配した格調高い作品が附いております。本刀、肥前鍛冶の上位工である近江大掾忠広の一作で、同工の高い技量と肥前鍛冶の特徴をよく示した優品です。金着一重はばき、黒呂塗鞘打刀拵、特別保存刀剣鑑定書。