Katana [Bizen-no-suke Munetsugu(Koyama Munetsugu)][N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token
¥ 4,000,000
Stock number:KA-010323
Paper(Certificate): [N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token
Country・Period:Musashi(Tokyo)・Late Edo period 1851
Blade length(Cutting edge): 69.8cm
Curve(SORI): 2.2cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.06cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.72cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba):2.40cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
Habaki: One parts, silver foil Habaki
Length of Koshirae : About 98cm
Sword tang(Nakago): Unaltered,Sujikaiyasuri with Keshoyasuri file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1
Shape(Taihai): Shinogizukuri,Iorimune,Chu-kissaki
Jigane(Hada): Ko-itame
Temper patterns(Hamon): Gunome-choji-midare
Temper patterns in the point(Bohshi): Midarekomi then komaru round tip
Registration Card: Ibaraki
【Additional Information】
備前介藤原宗次(固山宗次)は、享和三年(1803年)奥州白河(現 福島県)に生まれました。俗名を宗兵衛(惣兵衛)といい、兄に宗平・宗俊がいます。銘には精良斎、一専斎とも号します。同工は初め白河松平家の抱え工でしたが、天保頃に出府して加藤綱英の門人となり、桑名藩工として江戸麻布永坂四谷左門町にて鍛刀しました。師である加藤綱英の他、同門の加藤綱俊にも影響を受けていたとされます。弘化二年(1846年)に備前介を受領し、明治初年頃までの作品が確認されています。茎鑢目は安政七年より切に改めています。作風のほとんどが得意の備前伝で、新々刀上々作に位列する大変著名な刀工です。
本刀体配は、刃長が二尺三寸強。身幅重ね尋常に、鎬筋が凛とし、反りよく利き、フクラ豊かに、やや延び心の中切っ先となる優美な刀姿です。地鉄は良く練られた小板目肌で、欠点なく総体キメの細かい精良な鍛えを呈します。刃文は匂出来の互の目丁子が高低を付けながら派手やかなに乱れます。小沸良く付き、匂口極めて明るく、眩いほどに輝きを放ちます。刃中には足が盛んに働きます。帽子は乱れの勢いを抑えて先小丸へ返ります。茎には丁寧な化粧鑢がかかり、刀工銘と年紀を刻します。拵は金具が波濤龍図、鞘は黒呂笛巻となり、手が込んだ優品が附いております。本作は澄んだ潤いのある地鉄に、同工が得意とする互の目丁子刃文が華やかに咲き誇る、誠に美麗な固山宗次の傑出の一口です。白鞘、銀一重鎺、黒呂笛巻塗鞘打刀拵、特別保存刀剣鑑定書。新々刀大鑑所載。