Katana [Hizenkoku-Ju Mutsu-no-kami Tadayoshi(Saijo-O-wazamono)] [N.B.T.H.K] Tokubetu Hozon Token
¥ 7,000,000
Stock number:KA-030524
Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Touken
Country(Kuni)・Era(Jidai): Hizen (Saga)・Middle Edo period 1658
Blade length(Cutting edge): 71.5cm
Curve(SORI): 1.6cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.10cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.81cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.50cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.60cm
Length of Koshirae : about 99 cm
Habaki: Two parts, Gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Unaltered,Kiriyasuri file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1
Length of Koshirae : 約99cm
Shape(Taihai): Shinogizukuri, Iorimune, Chu-kissaki
Jigane(Hada): Konuka-hada
Temper patterns(Hamon): Suguha
Temper patterns in the point(Bohshi): Sugu then Ko-Maru round tip
Registration Card: Yamagata
【Additional Information】
陸奥守忠吉は近江大掾忠広の子で、万治三年に陸奥大掾を受領、翌寛文元年には陸奥守に改名。貞享三年、八十歳の高齢をもって天寿を全うした父に先立って、五十歳の若さで没しています。二代近江大掾忠広が孫の四代を指導したと伝えられています。このように陸奥守忠吉は作刀期間が短かった事、また父の代作に任じていた期間が長かったことで、在銘遺作は極めて少なく、在銘品は大変貴重な御刀ということになります。本品はその中でも身幅広く、重ねが厚い豪壮な寛文新刀姿で、先幅も落ちず姿がよく出来映えも上々であり、三代陸奥の代表作品といってよい傑出な一振であります。陸奥守忠吉は三代陸奥と称され現代に於いても超人気刀匠に数えられています。
本作は、刃長は二尺三寸六分、身幅、重ね確りとし、適度に反り付き、ふくら豊かな中切っ先となる堂々とした美しい刀姿です。鍛えは忠吉一門が得意とする良く詰んだ小糠肌、細やかに詰んだ精良な地鉄を呈します。刃文は小沸出来の誠によく冴えた直刃です。焼刃を光に当て鑑賞すると、総体柔らかに、決して鈍くならず爛々とした刃文が見て取れ、処々に湾れを交えて、新刀期の希少な名刀の妙をしみじみと感じます。帽子は焼刃の勢いを保って直ぐで先小丸へ返ります。茎仕立てにも余念がなく、鑢目は均一に整い、刀工銘を刻します。本刀は新刀最上作、最上大業物に列せられる名工、陸奥守忠吉の秀抜の逸品です。特に地鉄の出来は同一門の作中、トップクラスの上出来であり、引き込まれる程に澄み渡る肌合いは、同工の技量を存分に顕現しています。白鞘、金着二重はばき、特別保存刀剣鑑定書。