Katana[Yoshihara Yoshikazu] Mukansa

Stock number：KA-100224

Paper(Certificate): None
Country(Kuni)・Era(Jidai): Tokyo・Heisei era 2003

Blade length(Cutting edge): 74.7cm
Curve(SORI): 1.9cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.32cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.82cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.70cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.65cm
Habaki: One parts, shakudo ando gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Unaltered, sujikai file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1
Length of Koshirae : about 107cm

Shape(Taihai): Shinogizukuri, Iorimune, Chu-kissaki
Jigane(Hada): Ko-itame
Temper patterns(Hamon): Juka-choji
Temper patterns in the point(Bohshi): Midarekomi then  round tip
Registration Card: Tokyo

【Additional Information】

吉原義一刀匠は、昭和四十二年（1967年）に父 義人刀匠の長男として生まれます。昭和六十年（1985年）に高校を卒業と同時に父に師事し、五年間の修行期間の後、作刀承認を受けます。吉原家は同工の曾祖父にあたる初代吉原国家より代々続く名門の家系であり、初代国家は現代刀匠番付で「東の横綱」に列せられ、父 義人と叔父である三代目国家も共に刀鍛冶の最高位である無鑑査刀匠に位列されています。刀匠の名家にあって同工も例外ではなく、若くから優れた才能を発揮し、新作名刀展へ初出品にて努力賞、新人賞を受賞。その後、特賞を十年連続受賞を果たすなど同工の奮励努力によって、平成十五年（2003年）に史上最年少 36歳で無鑑査刀匠、同二十二年に葛飾区無形文化財に認定されています。国内に留まらず海外でも日本刀の文化のために展覧会など精力的に活動され、これから益々ご活躍が期待されておられましたが、平成三十年（2018年）に51歳の若さで逝去されています。また生前は作刀数が少なく、自身が認めた一刀でなければ世に出さなかったと云われており、現存作が極めて少ないです。
本作の体配は、刃長が二尺四寸六分と十分な長さで、身幅、重ね共に確りとし、反り適度、フクラ豊かな中切っ先となる刀姿の一口です。地鉄は良く練られた小板目肌に地沸が付き、精良で綺麗な鍛となります。刃文は匂勝ちの重花丁子で、沸匂均一に整い、高低をつけながら、華やかに乱れます。帽子はそのまま乱れ込んで返ります。本刀は、吉原義一刀匠の貴重な入念作で、重花丁子刃文が誠に派手やかな逸品です。白鞘、赤銅一重ハバキ、黒呂塗鞘打刀拵。