Katana [Kanemoto(1st generation)(Wazamono)][N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token

¥ 4,500,000

Stock No:KA-120524

Paper(Certificate): [N.B.T.H.K]  Tokubetsu Hozon Token/Tokubetsu Hozon Tosogu
Country(Kuni)/Period(Jidai): Mino(Gifu), Middle Muromachi period about 1492~

Blade length(Cutting edge): about 74cm
Curve(SORI):about 2.1cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.16cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.64cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.55cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
Habaki: One part, Gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Kiri file pattern / Takanoha file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 2
Length of Koshirae : about 104cm

Shape(Taihai): Shinogizukuri, Iorimune, Chu-kissaki
Jigane(Hada): Itame
Temper patterns(Hamon): Togari-gunome-midare
Temper patterns in the point(Bohshi): Midarekomi then komaru round tip
Registration Card: Kumamoto 1951

【Additional Information】

濃州赤坂は現在の岐阜県大垣市にあたり、古くから金生山の中央部、更紗山(さらさやま)からは、石灰石とともに良質な赤鉄鉱が採掘されており、これらを用いた製鉄の技術が伝わりました。つまりこの地は原料の鉄に恵まれた、刀作りに適した地であったといえます。同地に永正頃より、兼定、兼元などが出て、美濃鍛冶の双璧として活躍しました。両者共に同銘で代を重ねており、特に技量的に優れ成功を収めたのが、二代兼元で、孫六兼元と称されます。最上大業物としても知られ、切れ味に富んで、古来より武人に愛されました。「関の孫六三本杉」といわれるように、兼元の代表的な刃文が三本杉乱れで、これは尖りごころの互の目が連なる様を三本杉のように見たことからついた呼び名と伝わります。本作は初代兼元の作で、著名な初代孫六兼元(二代兼元)を含む兼元一派の研究に好材料な一口です。同工は兼国、または兼宗の子と伝わりますが、真意は定かでなく研究が俟たれます。現存作は稀で、作風は地肌立ち、あまり三本杉とはなりきらず、小互の目、互の目に丁子を交えた作があります。
本刀刃長は二尺四寸四分強、身幅尋常で、重ねやや薄く、反り適度に利き、中切っ先延び心となる鋭利な刀姿です。地鉄は板目肌で総体肌が現れます。焼刃は匂勝ちの尖り互の目乱れで、全体互の目が連れて焼かれ、三本杉風となります。刃中には処々砂流し・金筋などが掛かり働きます。帽子は乱れ込み先小丸に返ります。拵鞘は、棕櫚(しゅろ:たわしやほうきなどの材料)を用いた変塗鞘で、金具も古作の品で合わせられた優品が附いております。本作、初代孫六兼元の父、初代兼元の一刀。焼刃が三本杉風となるなど、同工以降の兼元にも通じる特色を示しており、内外合わせて興趣の尽きない優刀であります。白鞘、金着一重はばき、棕欄毛塗鞘打刀拵、特別保存刀剣鑑定書、特別保存刀装具鑑定書。

※本品は委託品のため、古研ぎとなります。