Sunnobi Tanto [Mikami Sadanao]

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Stock number:TA-060119

Country・Era: Aki(Hirosima)・Heisei era 1991

Blade length(Cutting edge): 31.5cm
Curve(SORI): 0.2cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.25cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.6cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.7cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.5cm
Habaki: Two parts, Gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Unaltered, Sujikaiyasuri with Keshoyasuri file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1

Shape(Taihai): Hirazukuri, Iorimune
Engraving: omote;Bonji and Kurikara   ura,Bonji and Gomabashi
Jigane(Hada): Komokume
Temper patterns(Hamon): Notare and Gunome
Temper patterns in the point(Bohshi): Turn
Registration Card: Hirosima 1991 Wakizashi

【Additional Information】

貞直は三上孝徳と言い、昭和三十年、島根県邑智郡邑南町(おおちぐんおおなんちょう)に生まれ、十九歳で人間国宝月山貞一(二代)門に入り、備前伝、相州伝、相伝備前を学びました。独立後の昭和五十五年には、広島県山県郡北広島町に、『日本刀鍛錬道場』を開設、翌年より新作名刀展に於いて、高松宮賞二回、文化庁長官賞二回、薫山賞二回、優秀賞一回、毎日新聞社賞一回等々、数多くの受賞を果たし、平成七年に無鑑査、平成十八年には、広島県無形文化財にも認定されました。近年では、若い世代に日本刀の魅力を伝えるべく、様々な文化交流を積極的に行い、昨今の刀剣ブームの火付け役の一人として、真っ先にその名が挙がる名工です。自らも明言しているように、同工の真骨頂は相伝備前にあり、中でも長船兼光、長船長義を理想とし、南北朝盛期の豪壮な姿に、華やかな乱れ刃を焼いた名品を、数々世に送り出しています。月山一門の伝統である彫り物も得意としており、まま巧みな彫りを見受けます。
本作は平成三年秋、同工四十六歳の頃の作品です。備前長船且つ相伝備前の最高峰、長船兼光の平脇差、いわゆる『延文兼光』を見事に再現した名作です。寸法は一尺〇寸四分、身幅3.15㎝、『延文貞治型』と呼ばれる雄壮な平造姿の寸延短刀です。地鉄は、地沸を微塵に厚く付けた小杢目肌で、細かな地景を無数に現れるすこぶる精良な地鉄です。刃文は、湾れ乱れに互の目を交えた刃で、匂い勝ちで小沸の付きます。刃縁には上品な砂流しが頻りに掛かって働きは見ごたえがあります。帽子は、先が尖り心となる兼光帽子で、細部に渡って出来は本歌を忠実に再現しています。表には草の倶利伽羅と梵字、裏には護摩箸と梵字の彫りがあり、特に草の倶利伽羅は、南北朝期長船正系鍛冶である兼光、倫光の太刀や平脇差しにまま見受けられる、王道の倶利伽羅です。彫り口が精巧で、彫りのバランス、雰囲気も抜群、改めて同工の力量の高さを示した逸品です。
無鑑査三上貞直による、『延文兼光』写し、金着せ二重ハバキ。文句なしの会心作です。

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