Katana [Suishinshi Masahide][N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

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Stock number:KA-090122

Paper(Certificate): [N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token
Country(Kuni)・Era(Jidai): Edo(Tokyo)・Late Edo period 1811

Blade length(Cutting edge): 73.1cm
Curve(SORI): 1.2cm
Width at the hamachi(Moto-Haba):  3.21cm
Thickness at the Moto-Kasane:  0.81cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba):  2.35cm
Thickness at the Saki-Kasane:  0.50cm
Habaki: Two parts, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago):Unaltered,Sujikai file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1

Shape(Taihai): Chu-kissaki, Shinogizukuri, Iorimune
Jigane(Hada): Itame
Temper patterns(Hamon): Sugu
Temper patterns in the point(Bohshi): Sugu then Ko-Maru round tip
Registration Card: Tokyo

【Additional Information】

正秀は寛延三年出羽国の生まれ。明和八年、二十二歳の時に武州下原吉英門となり、初期には宅英、英國と銘を切りました。その後、安永三年に故郷の藩主である出羽国秋元家に仕官し、川部儀八郎正秀から、水心子正秀と銘を改め、文政元年にはさらに天秀と銘しました。水心子正秀は新々刀の生みの親とも言われている先駆者で、鍛刀技術の革新に尽力し、旧来の鍛刀法を一変する復古鍛錬法を提唱しました。彼は自らも名匠とうたわれて、その正秀の主張に賛同した刀工が全国各地から集まるようになりました。大親分的性格に加え、刀剣学者でもあった正秀は、大慶直胤、細川正義、長運斎綱俊らをはじめ百余名にも及ぶ刀匠を養成しました。現代刀工にも、水心子の流れを汲む流派は少なくありません。特に初期作には、大阪物の写しを得意とした津田越前守助廣を写した名作があります。水心子正秀の刀は勝海舟が愛刀としていたことでも有名です。正秀は自著に生涯の作刀369口と書いており、現存確認ができている刀が100振ほどであることなどから、本刀は貴重な遺作であると言えるでしょう。
本作は注文打の堂々たる一振です。刃長は二尺四寸と常寸を超えて上々。身幅、重ね尋常に、切っ先やや延びごころ、反りが浅めで力感のある姿。よく練られて詰んだ鍛えは板目肌で、地沸微塵につき、澄んで精良な地鉄となります。刃文は小沸出来の直刃で、僅かに小互の目を交えて明るく冴えた焼刃となります。帽子はそのまま直ぐで掃きかけ心に先小丸へ返ります。茎は丁寧な鑢目で仕立て、錆味落ち着き、銘と花押が確りと残ります。本刀は新々刀の祖 水心子正秀の秀作です。総体、落ち着いて気品のある上工の出来を呈し、生涯にわたり鍛法の深遠に挑み続けた同工の力量が感じられる一口であります。白鞘、金着二重はばき、特別保存刀剣鑑定書。

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