Tsuba [Nakai Zensuke Tomotsune-saku Hagi-zu Tsuba][N.B.T.H.K] Hozon Tousougu
¥ 250,000
Stock number:TU-072913
Paper(Certificate): [N.B.T.H.K]Hozon Tousougu
Country・Era:Edo era
Hagi-zu Tsuba
堅丸形 鉄磨地 鋤出高彫 布目金象嵌 耳金象嵌 両櫃孔
Length:7.2cm
Width:6.84cm
Thickness:0.47cm
Weight:106g
In paulownia wood box
中井善助友恒(ともつね)は江戸前期から中期にかけて活躍した、長州鐔工界の中心的存在にあった名工です。友恒(ともつね)は先代友幸の子で、安永八年八 十五歳没す、又は同九年七十五歳没す、とあるところから、元禄八年あるいは宝永三年の生まれであることが判ります。長門萩毛利家に抱えられ、毛利重就の治 世下で作品を残した、長州鐔工としては比較的初期の工です。この工の作品は東京国立博物館の展示品になるもの他、重要刀装具指定品もあります。江戸時代中 期以降の長門鐔工は、江戸の伊藤派との技術交流が盛んだった為に、中井善助友恒の作品は伊藤派の影響を色濃く残します。本作は、上質の地鉄に流水岩に萩を 鋤出彫とし、萩の花には布目金象嵌が施されています。また耳には写真のように金象嵌により、紗綾文を一面に配し見事です。手にしてその技術の高さに感服す る作であり、長州鍔工の代表工としての貫禄が十分に示された鍔の優品です。