Wakizashi [Mumei(Omiya)][N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token
¥ 1,200,000
Stock No:WA-120222
Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
Country(Kuni)/Period(Jidai): Bizen(Okayama)/Nanbokucho period about 1356~
Blade length(Cutting edge): 33.4cm
Curve(SORI): 0.5cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.17cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.45cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.80cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.40cm
Habaki: One parts, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Kattesagari file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 3
Shape(Taihai): Hirazukuri,Mitsumune
Engraving: Omote:Koshihi & Soehi,Ura:Koshihi
Jigane(Hada): Itame
Temper patterns(Hamon): Gunome-choji- midare
Temper patterns in the point(Bohshi): Sugu then Ko-Maru round tip
Registration Card: Tokyo
【Additional Information】
大宮派とは、祖である国盛が、鎌倉後期から南北朝時代初期にかけて山城国猪熊通大宮より備前国大宮に移住したことより始まる一派を云い、助盛、盛重、盛利、盛景、師景らが代表工とされています。同時期の大宮派刀匠達は備前兼光一門と競い合い、相伝備前の色彩濃い作品を残しますが、山城伝の作品もあり、刃文も湾れを基調とした互の目乱れ刃紋から、青江風の直刃と多彩です。室町期に近づくと、他の長船一派に吸収される形で、ほぼ同様の作柄となります。同一派の極めの場合、作風は互の目丁子乱れが主体で、他に角互の目や湾れ刃を焼き、全体的にやや腰開き心となると云われています。
本作は、典型的な南北朝スタイルで、刃長が一尺一寸、身幅、元先に幅差少なく、重ねが薄く、反りの浅い鋭利な体配を呈します。地鉄は板目肌が流れ心に、地沸微塵に付き、地景入り、地斑交じり、映り立つ、大宮一派の作風を色濃く示した鍛えです。刃文は総体逆がかり、腰開きの互の目丁子乱れとなります。刃中には処々足が入り働きます。帽子は乱れ込み先小丸へ返ります。本刀は大宮派の優作で、古作らしい雅趣に富んだ出来栄えの一口です。金着せ一重はばき、特別保存刀剣鑑定書。