Antique Gun Hinawa-cyuzutsu [Dosyu-Jyu Oka Gizaemon Shigeyuki-Saku]
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Stock number:GU-060212
Country・Era:Tosa(Kouchi)・Edo era 1837
種別: 火縄式銃砲
銘文:土州住 岡儀左衛門重行作
Full length: 107.3cm Barrel length: 69.3cm A diameter: 1.8cm
Others: 東京都
【Additional Information】
土佐国は、かつて日本の地方行政区分だった国の一つで南海道に位置します。ほぼ現在の高知県にあたる地域で土州とも呼ばれていました。この銃はその土州に伝わった銃ということになります。土佐国は長宗我部氏の時代から鉄砲を重視する国柄で、鉄砲鍛冶の数も多く阿波銃工と同様に他に例を見ないほどです。山内一豊入城後も同様にして島田流、海部流、中島流、河野流、吉田流、荻野流、佐々木流、大成流などが藩に伝わりました。もとより国友系の鍛冶が遠州掛川時代から居ましたが、後に堺筒の影響も受けることになり、藩の各流派の意も取り入れ土佐特有の形状を示す銃が開発されました。
本銃の鉄砲鍛冶は、数多い土佐鉄砲鍛冶中で上位に名が上る良好として知られている人です。銃身は表一角形式で、上部は筋立てされて一段盛り上げ成型されています。照門は2個あります。繊細な時代銀象嵌が施された高級仕様の一丁であり高い位の武士が持っていたものと推察されます。銃床は良質の樫で造られています。形式は土佐中筒の典型的な形で台カブが大きく張る部分が特徴ですが。堺筒の影響も受けておりスラリとした優美な姿は土佐筒特有なものです。本品は、抜群のスタイルと、極めて良好な保存状態が魅力たっぷりの土佐火縄中筒です。鉄部には嫌な朽ち込みがなく、上部の筋がピチッと立ちスッキリしています。柑子は大きく角張って、こちらも筋立てが美しく、これ以上の銃身を望む余地はないほど上等な出来栄えです。先にも触れましたが後象嵌ではない時代の銀象嵌が細かく施されているところも見所です。さぞかし大切にして伝えられて来たことが判る素性も良いであろう一丁です。火穴を見ても火薬による痛みがありません。あまり発射歴が無い銃とも推されます。銃床も同様で保存状態に関しましては申し分がないと思います。尾栓は外していません。火穴から銃口まで貫通。お祭りの鉄砲隊でも直ぐに使える状態です。さく杖のみ欠品です。機関部のカラクリはバッチリです。バリッとして絶好調な一本です。
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