Katana [Bizenkoku-ju-Osafune Shinjuro Sukesada][N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
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Stock number:KA-120522
Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
Country(Kuni)・Era(Jidai): Bizen(Okayama)・Azuchimomoyama period 1577
Blade length(Cutting edge): 67.5cm
Curve(SORI): 1.4cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.11cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.81cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.5cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.60cm
Habaki: One parts, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago):Unaltered,Kiri file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1
Length of Koshirae : about 93cm
Shape(Taihai): Shinogizukuri, Iorimune,Chu-kissaki
Jigane(Hada): Itame with Mokume
Temper patterns(Hamon): Gunome-midare
Temper patterns in the point(Bohshi): Midarekomi then Togari round tip
Registration Card: Fukushima
【Additional Information】
室町時代における備前刀は、幕府の対外貿易、戦乱の時代による刀剣需要の増大によって美濃国と並び刀剣の大量生産を行っていた時代でした。これら大量生産品の中には束刀、数打物と呼ばれる粗悪品もありますが、俗名の入った作品などを含む注文打など、優れた刀が現在まで多く残っている時代でもあります。「末備前」とは室町時代後期における備前長船刀工を指します。末備前の作風は多岐にわたり互の目乱刃文、腰の開いた互の目乱れから直刃に至るまで様々であり稀に皆焼の作も見られます。同時代においては祐定、清光、忠光、勝光、則光、の名をよく聞きます。長船鍛冶の中でも祐定の一派は特に名を高めて後代まで長きに渡り繁栄しました。祐定を名乗る刀工は数多く、刀工銘鑑に記載のあるものだけで30人以上を数えます。なかでも本作新拾郎祐定、与三左衛門尉祐定、彦左衛門尉祐定、源兵衛尉祐定が上手であると云われています。同工の作品には刀、短刀が残っており、作風は直調の小乱れの刃文などを焼きます。
本刀体配は刃長が二尺二寸二分半。身幅、重ね確りとし、反り浅く先反りで、中切っ先が延び心となる鋭利で力感あふれる刀姿です。地鉄はよく鍛錬され練れた板目肌です。処々に杢目を交え、肌がよく表れます。また棟よりに薄っすらと映りが立ちます。匂口は、締まり心に沸がついて明るく冴えます。刃文は互の目を主調として、尖り互の目、角ばった刃、矢筈風の刃を焼いて華やかな乱れを魅せます。刃中には足・葉が入り、長く砂流しがかかって盛んに働きます。同時代の祐定の作品と比較しても、力強い焼き刃となり誠に見事な刃文です。帽子はそのまま乱れ込み、先尖り心に返ります。茎は時代の錆味が落ち着き、俗名入りの長銘と年紀を刻し健全な状態を呈します。拵は揃いの時代金具でまとめられた同作に相応しい優品が附いております。本作極めて貴重で且つ、同工傑出の一口です。新拾郎祐定の優れた技巧が示された優刀としてご紹介致します。
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