Tantou　[Yoshiharu]

Stock number：TA-030213

Country・Era：Echigo(Niigata)・ Syowa era   1976

Blade length(Cutting edge): 25.3cm
Curve(SORI): 0ｃｍ
Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.35ｃｍ
Thickness at the Moto-Kasane: 0.54ｃｍ
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.0ｃｍ
Thickness at the Saki-Kasane: 0.44ｃｍ
Habaki: One parts, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Unaltered,Kattesagari file pattern
Rivet Holes(Mekugiana):1

Shape(Taihai): Hirazukuri,Iorimune
Engraving: omote,Suken    ura,Gomabashi
Jitetsu(Hada): Koitame
Temper patterns(Hamon): Chu-suguha
Temper patterns in the point(Bohshi): Sugu ni Komaru
Registration Card: Niigata

【Additional Information】
義治は昭和１６年９月４日、新潟県佐渡両津の生まれ。本名は新保基治、初め義治と切り後に基平と号します。日本刀鍛錬、刀身彫刻、新潟県両津市大字梅津馬場住。昭和三一年より相州伝の鍛錬および沸かしの研究を始め、昭和三七年には重要無形文化財保持者（人間国宝）故宮入行平に入門します。こうして相州伝のみならず相伝備前を会得し、昭和三八年 第9回作刀技術発表会に初出品するや、初の入選を果たします。以後連続して出品し、毎日新聞社特賞1回、優秀賞9回、奨励賞1回、努力賞20回受賞するなど、数々の入賞と栄誉を獲得します。その作品は非常に真面目なもので技量、評価ともに高く、全日本刀匠会に於いても近年の活躍には目覚ましいものがあり、今後更なる活躍が期待されている才気ある注目の刀匠であります。現在は鎌倉時代中頃の備前物の再現に尽力されています。
本作は鎌倉時代、来国光あたりを狙った作品です。体配は、平造りで、身幅重ね尋常。長さも８寸５分と鎌倉期の常寸を保っています。地鉄は小板目肌よく詰んで地沸付く精美な肌合いで、誠に美しい鉄肌です。刃紋は、中直刃、匂本位で小沸よくつき明るく冴えます。帽子は、そのまま直ぐで小丸へと上品な返りを見せています。表裏に刻された彫刻が刀身を引き締めています。新保義治３５歳、来国光写しの力作です。白鞘。金着一重はばき。鑑賞刀のみならず御守刀としても御奨めしたい御刀です。