Tanto [Nobukuni(Saemon-no-jo)(Wazamono)][N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

¥ 1,500,000

Stock number:TA-100524

Paper(Certificate):  [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
Country(Kuni)・Era(Jidai): Yamashiro (Kyoto)・Early Muromachi period about 1394~

Blade length(Cutting edge): 28.7cm
Curve(SORI): 0.1cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.28cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.42cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 1.90cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.35cm
Habaki: One parts, silver Habaki
Sword tang(Nakago): Unaltered,Kiriyasuri file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 2

Shape(Taihai): Hirazukuri,Iorimune
Engraving: Back side: Futasujihi
Jigane(Hada): Ko-itame with Ko-mokume ,jinie, Chjkei, Utsuri
Temper patterns(Hamon): Togari-gunome-midare
Temper patterns in the point(Bohshi): Midarekomi then togari round tip
Registration Card: Tokyo

【Additional Information】

初代信國は古来より相州貞宗の門人と云われ、時代は建武(1334~1336)と伝えられています。しかしながら現存品に、建武およびその近辺の年紀が入るものは皆無です。最古の延文(1356~1361)・貞治年紀(1362~1367)の信國の作風が、貞宗と直結することから、今日では建武から延文を初代、貞治から応安(1368~1375)の信国を二代と見倣わすのが通説となっています。新刊秘伝書には、了戒・了久信・祖父信国・子信国・孫信国と記されて、本信国は了戒久信孫、来光重および相州貞宗門(貞宗十哲)云われます。京五条坊門堀川に住し鍛刀。一説には了戒孫が応安頃ともあり、了戒には嘉元年紀(1303~1306)があり、延文までが五十年差であることから、初代信国と二代信国が同人であるとも伝えられており、今後の研究が俟たれています。初代に続く応永期に入ってからの一派の中では、源左衛門尉信国と源式部丞信国の両工が代表工で、共に応永年紀を切るところから応永信国と称されます。本刀、左衛門尉信国は、「国」の字が逆字になっている特徴があり、現存作は、平造寸延短刀多く、初代信国の直刃、湾れを基調とした作風と比して、互の目を主体とした乱刃文となって彫物を施したものが残ります。
本作体配は、刃長が九寸五分、身幅、重ね共に尋常で、先反り、信国らしい寸が延びた平造姿の短刀です。差裏の腰元には、二筋樋が掻き通されます。地鉄は良く詰んだ小板目肌に小杢目を交えて地沸が微塵に付き、細かに地景が肌目に沿って入り、映り立つ、澄んだ肌合い且つ強靭な鍛であります。刃文は総体尖り心の互の目乱れを焼き、ゆらりと小湾れを交え、処々腰開き乱れ、沸匂深く、小沸が付いて明るく冴えます。刃中には砂流し長くかかり、金筋などが幾重にもかかるなど、盛んな働きをみせます。帽子は乱れ込み先尖り調子に深く返ります。茎は生ぶ、二字銘で同工の特徴的な銘切りが残ります。山城鍛冶の名門、左衛門尉信国の一作である本刀は、応永信国らしい出来栄えで、古雅な佇まいの格調が高い一口としてご紹介させていただきます。白鞘、銀無垢一重ハバキ、特別保存刀剣鑑定書。

SKU: TA-100524

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