Wakizashi [Dewa-daijo Fujiwara Kunimichi(Wazamono)] [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
¥ 1,500,000
Stock No:WA-010225
Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Touken
Country(Kuni)/Period(Jidai): Yamashiro(Kyoto), Early edo period about 1624~
Blade length(Cutting edge): about 40.3cm
Curve(SORI):about 1.3cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.96cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.74cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.75cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.65cm
Habaki: One part, Gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Sujikai file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1
Shape(Taihai):Ahobuzukuri, Iorimune
Jigane(Hada): Itame with Jinie and Chikei
Temper patterns(Hamon): O-notare and Gunome, Choji, Togariba
Temper patterns in the point(Bohshi): Notarekomi then komaru round tip
Registration Card: Tottori
【Additional Information】
出羽大掾国路は新刀鍛冶の祖 堀川国広門下高弟の一人で、国広没後の慶長十八年三月以降、慶長十九年から元和元年の間に「出羽大掾」を受領した云われています。国路の作にはのたれ込んで先の尖ったいわゆる三品風の帽子が多いことや、初期作に「国道」と“道”の字を使うこと、晩年には「来」を冠しているものなどがあることから三品家と何らかの関係があったと推測せられます。国広門下中随一の器用人で、各伝を上手にこなしており、とりわけ相州伝が最も得意で志津写し、左文字写しなどに傑作が残っています。
本刀体配は、刃長が一尺三寸三分。身幅尋常に重ね確りとし、適度に先反りが利いた、豪壮な姿の菖蒲造の脇差です。
地鉄は鍛の良い板目肌で、処々流れ心を交え、地沸よく付き地景細かに入り、肌よく現れて、師伝のざんぐりとした風合いを示し、力感のある鍛肌を呈します。刃文は大湾れ調子に互の目や丁子刃、尖り刃を交えた勢いのある乱れ刃で、小沸良く付き、匂口明るく冴えます。刃中には刃縁に金線などが強く掛かって働きます。帽子は湾れ込み先小丸に浅く返ります。茎は生ぶで、時代の錆味落ち着き、筋違鑢がかかり、力強い鏨使いで刀工銘を刻します。堀川国広門の高足、出羽大掾藤原国路。本作は同門中一番の器用人であった同工の力強く且つ気品のある御刀です。白鞘、金着せ一重はばき、特別保存刀剣鑑定書。