Wakizashi [Bisyu-osafune Sukesada] [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
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Stock number:WA-030324
Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Touken
Country(Kuni)・Era(Jidai): Bizen (Okayama)・Middle Muromachi period 1513
Blade length(Cutting edge): 58.1cm
Curve(SORI): 2.1cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.02cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.71cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.50cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
Habaki: One part, Gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Unaltered,Kattesagari file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 2
Length of Koshirae: about 80.5cm
Shape(Taihai): Shinogizukuri,Iorimune,Chu-kissaki
Jigane(Hada): Itame
Temper patterns(Hamon): Gunome-choji-midare
Temper patterns in the point(Bohshi): Midarekomi Saki Togari then round tip
Registration Card: Shizuoka 1957
【Additional Information】
室町時代後期の備前長船刀工は、総称して末備前と称します。長船鍛冶の中でも祐定の一派は特に名を高めて後代まで長きに渡り繁栄しました。銘鑑によれば銘文に俗名を冠している与三左衛門尉、源兵衛尉、彦兵衛尉祐定らを筆頭として二十数人挙げられており、いずれも技量は高く、優れた作品を世に残しています。末備前の作風は多岐にわたり腰の開いた互の目乱れから直刃に至るまで様々であり稀に皆焼の作も見られます。また、特に大永・永正頃までの作は押し並べて地鉄が良いのも見所であります。
本刀刃長は一尺九寸二分。現在の分類では脇差となりますが、二尺前後と当時の典型的な片手打の姿を示し、打刀と呼ぶべきものです。誠に健全で手持ちがずっしりとした豪壮な体躯の一口で、身幅、重ね共にたっぷりとし、肉置き豊かで、反り深く先反りが利き、中切っ先が鋭く延びます。地鉄はよく練られた板目肌が詰み、地沸よく付き、棟寄りに映りが立ちます。長船物らしい青黒く澄んだ見応え十分な麗しい地肌で、流石永正頃の長船上工の地鉄と称賛されるべきものであります。焼刃は総体やや腰の開き心となる複式互の目の形態をとり、小丁子、小互の目、矢筈刃、逆がかった刃などが交じって華やかな刃文となります。匂口締まり心に小沸が付いて明るく冴えます。刃中は足、葉が入り、処々飛び焼きが掛かって働きます。帽子はそのまま乱れ込み先尖って返ります。茎は錆味落ち着き、刀工銘と年紀を切ります。本作は永正年紀の長船祐定の優品で、同時期の片手打らしい姿の地刃共に良く冴えた同工傑出の逸品としてご紹介いたします。白鞘、金着一重ハバキ、脇差拵、特別保存刀剣鑑定書。
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