Wakizashi [Kanemoto] [N.B.T.H.K] Hozon Token

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Stock number:WA-070420

Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Hozon Touken
Country(Kuni)・Era(Jidai): Mino(Gifu)・Muromachi era about 1532~

Blade length(Cutting edge): 52.0cm
Curve(SORI): 0.85cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.68cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.66cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.3cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
Habaki:One parts, silver Habaki
Sword tang(Nakago): Takanoha file pattern

Rivet Holes(Mekugiana):3

Shape(Taihai):Chu-kissaki,Shinogizukuri,Iorimune

Jigane(Hada): Itame
Temper patterns(Hamon): Togari Gunome
Temper patterns in the point(Bohshi): Midare
Registration Card: Tokyo

【Additional Information】

濃州赤坂は現在の岐阜県大垣市にあたり、古くから金生山の中央部、更紗山(さらさやま)からは、石灰石とともに良質な赤鉄鉱が採掘されており、これらを用いた、製鉄の技術が伝わりました。つまり、この地方は原料の鉄に恵まれた、刀作りに適した地であったといえます。同地に永正年間(1504年~)頃、兼定、兼元などが出て、美濃鍛冶の双璧として活躍しました。両者共に後代まで同銘で引き継がれますが、特に技量的に優れ成功を収めたのが、三本杉刃紋で有名な二代兼元で、孫六兼元と称されております。本刀の兼元がどの人の作なのか、特定されておりませんが、作柄から見て限りなく近いところの兼元ではないかと思われます。
本作は、刃長が一尺七寸二分ほどの長さの脇差で、身幅は元先は尋常。ちょうど片手打として使い勝手が良さそうでバランスが良い脇差です。刃紋は、二代兼元の作に見る匂主体の焼頭が尖った互の目が交り小沸がつくもので、後代の兼元に良く有りがちな、整った三本杉と称されるかたちとは異なるものです。地鉄は、板目肌が練れて肌がよく現れ映り立ち、やや白るなどし、伝法に則った作柄を顕著に示しています。帽子はそのまま乱れながら小丸へ返ります。茎は摺り上げられて兼元の古風な刻銘がきっちりと残ります。附の武田菱紋の変塗鞘脇差拵は珍しく、造拵で資料として貴重と思われる良いものです。江戸城の剣術指南役として登城されていた侍の、町差用の差料であったことが判っております。
(ご参考までに、同時に蔵出しした中に、すでに金具だけになっておりましたが大小の殿中差に使われた赤銅金物の武田菱紋揃金具がございましたことを付しておきます。)白鞘、銀着一重時代はばき、脇差拵、保存刀剣鑑定書。

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