Wakizashi[Osaka-junin Gassan Sadakatsu][N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
¥ 1,300,000
Stock No:WA-120123
Paper(Certificate): [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
Country(Kuni)・Period(Jidai): Osaka-Nara・Showa era 1928
Blade length(Cutting edge): 54.8cm
Curve(SORI): 1.5cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.73cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.56cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.25cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.50cm
Habaki: One parts, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Unaltered,Sujikaiyasuri with Keshoyasuri file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1
Shape(Taihai): Shinogizukuri,Iorimune,Chu-kissaki
Jigane(Hada): Itame
Temper patterns(Hamon): Gunome-midare
Temper patterns in the point(Bohshi): Notare then komaru round tip
Registration Card: Tokyo
【Additional Information】
月山貞勝は、帝室技芸員(現 人間国宝)である初代貞一の嫡男であり、明治二年(1869)に大阪槍屋町にて生まれる。本名を栄太郎という。幼少より父貞一の元で鍛刀技を修めるが、父の晩年まで相槌を務めて代作を成したため、自身銘の作品は少ない。父の没後、当時の宮相であった一木喜徳郎の知遇を得て、天皇陛下の大元帥刀や皇室御用刀、陸海軍将官の御下賜刀製作を行う栄誉に浴する。指導者としても才を誇り、門下のうち、高橋貞次、貞勝の三男である二代貞一は、両名共に後に人間国宝(重要無形文化財保持者)となっている。同工作風は、師伝の綾杉肌鍛に限らず、各伝に通じ、特に備前伝や相州伝が得意であった。
本刀体配は、刃長が一尺八寸一分と身幅細身ながら長めで、反りがよく利き、雅な小太刀姿を呈する記念刀である。地鉄は、よく鍛錬された板目肌に地沸が付き、荒沸が強く散らされ、精良且つ強靭な鍛肌をみせる。刃文は高低よくついた互の目乱れで、焼頭に荒沸が線状に頻りにかかって、力強い金筋、湯走り風となる。峰に雲が連なるかの如きその様は、同工の力量の程を表して興趣を感ぜられる。帽子は湾れて先小丸へと返る。本作品は昭和天皇の「即位の礼」、その後行われる「大嘗祭」を含む皇室行事(御大典)を記念して製作された入念作。希少性が高く、相伝出来を思わせる覇気のある焼刃は特に見所である。白鞘、金着一重はばき。特別保存刀剣鑑定書。