Katana [Tsuda Echizenno-kami Sukehiro](Ouwazamono)(Saijyousaku) [N.B.T.H.K] Tokubetsu hozon Token

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Stock number:KA-090316

Paper(Certificate):[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token
Country・Era:Settsu・Edo era  1672

Blade length(Cutting edge): 62.4cm
Curve(SORI): 1.2cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.08cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.7cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.35cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.5cm
Length of Koshirae : about 91.5cm
Habaki: Two parts, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Unaltered,Sujikai file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1

Shape(Taihai): Chu-kissaki,Shinogizukuri,Iorimune
Jigane(Hada): Koitame with Jinie
Temper patterns(Hamon): Notare-suguha
Temper patterns in the point(Bohshi): Komaru
Registration Card: Osaka   1953

【Additional Information】
大阪新刀を代表する津田越前守助廣は、長曽弥虎徹、井上真改などと並び新刀を代表する名工の一人で、その作品は新刀最上作に名を連ね、更に山田浅右衛門吉睦の試し斬りによる切れ味の等級においても大業物に列せられております。特に大坂新刀特有の華麗な作風が支持されて、刃の冴えと明るさは新刀屈指とも云われています。津田越前守助廣は寛永14年(1637年)摂州打出村(現在の芦屋)に生まれました。通称、甚之丞といい、初代そぼろ助廣門に学び、明暦元年、師の没後2代を継ぎました。明暦3年越前守を受領し、寛文7年には大阪城代青山因幡守宗俊に召し抱えられ、天和二年(1682年)に四十六歳で没しています。作風は初期に、石堂風の丁子乱れを、ついで互の目乱れを焼き、さらに濤乱乱れという独特な刃紋を創始するに至り、一世を風靡しました。そしてこの新作風は当時の大阪新刀のみならず新々刀期の諸工に至るまで大きな影響を与えています。助廣の濤乱乱れは角かかった刃が交じるものが多く見られ、刃中には荒目の沸やムラ沸が付くこと極めて少なく、金線、砂流しも比較的目立たないものです。本作もまさにその通りで、匂いが深く、沸粒が揃って良く沸づき、地刃が明るく冴えるなど、津田越前守助廣の本領がよく示された一口で、地刃共に健全な優作です。
体配は、二尺〇寸六分の刃長で、身幅は尋常にして、元に踏ん張り心があって反りがつく姿が美しい御刀です。鍛肌は、小板目詰んで地沸が細かく一面に付き、地景入り冴えた地鉄です。刃紋は、直調子が湾れて互の目刃が交じるもので、足入り、匂い深く沸がよく付き、細かい砂流しかかり、匂い口は冴えます。鋩子は直ぐで先掃き掛けて小丸へ返ます。茎は生ぶで、津田の銘と裏に年紀が立派に刻されています。溌剌とした本作の出来からは、正にこれから成熟期を迎えようとしている、助廣の心技体の充実振りが窺えます。地刃共に冴えた特筆ものの、良拵付の優品です。白鞘、金着せ二重はばき。

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