Wakizashi [Suishinshi Masahide] [N.B.T.H.K] Tokubetsu hozon
Out of Stock
Stock number:WA-080415
Paper(Certificate):[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token
Country・Era: Musashi・Edo era 1789
Blade length(Cutting edge): 48.6cm
Curve(SORI): 1.0cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.05cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.75cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.6cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.6cm
Length of Koshirae : about 74.5 cm
Habaki: One parts, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Unaltered,Sujikaiyasuri with Keshoyasuri file pattern
Rivet Holes(Mekugiana):1
Shape(Taihai): Chu-kissaki,Shinogizukuri,Iorimune
Jigane(Hada): Itame with Jinie
Temper patterns(Hamon): Gunome-midare
Temper patterns in the point(Bohshi): Midare,Komaru
Registration Card: Kanagawa
【Additional Information】
正秀は寛延三年出羽国の生まれ。
明和八年、二十二歳の時に武州下原吉英門となり、初期には宅英、英國と銘を切りました。
その後、安永三年に故郷の藩主である出羽国秋元家に仕官し、川部儀八郎正秀から、水心子正秀と銘を改め、文政元年にはさらに天秀と銘しました。
水心子正秀は新々刀の生みの親とも言われている先駆者で、鍛刀技術の革新に尽力し、旧来の鍛刀法を一変する復古鍛錬法を提唱しました。彼は自らも名匠とうたわれて、その正秀の主張に賛同した刀工が全国各地から集まるようになりました。
大親分的性格に加え、刀剣学者でもありました正秀は、大慶直胤、細川正義、長運斎綱俊らをはじめ百余名にも及ぶ刀匠を養成しました。
現代刀工にも、水心子の流れを汲む流派が少なくないようです。
特に初期作には、大阪物の写しを得意とした津田越前守助廣を写した名作があります。
水心子正秀の刀は勝海舟が愛刀としていたことでも有名です。
正秀は自著に生涯の作刀369口と書いており、現存確認ができている刀が100振ほどであることなどから本刀も脇差ながら、水心子正秀の特色と高度な技量を十分に示した作であるということもあり、貴重な遺作であると言えます。
体配は、一尺六寸〇分半の立派な刃長に、身幅は広く重ねは尋常。
身分の高い人が注文打ちした御刀であることは間違えありません。
確りとした脇差し姿が美しい一振りです。
地鉄は詰んだ板目肌鍛で地沸がついて明るく冴えます。
刃紋は匂口深く小沸がつく明るく冴えた刃で、刃縁には輝く沸粒がこぼれるように付いて、まるで満天の星空を見るようです。
直調子で焼きだした刃紋は大きな互の目乱れとなり、互の目が濤瀾乱になって華やかです。
刃中には足、葉入り、働きは盛んで、上工ならではの巧みな業が存分に示されています。
帽子は、そのまま乱れて確りと小丸へ返ります。茎は生ぶで錆味良好にして刻銘が鮮明に残る保存状態です。
さて、拵ですが、ご覧の通り立派なもので鞘の金具も豪華です。
このように内外揃った魅力タップリな新々刀最上作、水心子正秀の脇差です。
白鞘、拵、金着一重はばき。特別保存刀剣鑑定書、本作は水心子正秀の特色と高度な技量を十分に示した脇差の優品になります。正秀の鬼才放つ作品です。
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